第107回 審査遅延への対処と移民局からの示談提案
最近、Accredited Employer Work Visa(AEWV)に関する質問を頂く機会が増えています。
AEWV審査は難しくなっているのか?
質問の中でも特に多いのが「審査は難しくなっているのか」と「審査にどれくらいの時間がかかっているのか」という2点です。
まず、審査の難易度についてですが、これはAEWVだけに限らず、Employer AccreditationやJob Checkも含め、昨年11月頃から大きく変化しています。以前よりもかなり細かく審査するようになり、特にJob Checkでは、Employer Accreditationの雇用者義務を果たしているかどうかも審査の対象となっているため、審査に時間がかかることが多くなっています。
さらに、審査過程で雇用主に対して電話面接が行われる場合があり、その場合、移民アドバイザーや弁護士が同席することが認められています。事前に審査官からの質問にしっかりと答えられるように、模擬練習をしてきちんと準備しておくことは賢明というよりも必須です。仕事の面接と同じように、準備なしで臨むと失敗する可能性が高いでしょう。
まず、審査の難易度についてですが、これはAEWVだけに限らず、Employer AccreditationやJob Checkも含め、昨年11月頃から大きく変化しています。以前よりもかなり細かく審査するようになり、特にJob Checkでは、Employer Accreditationの雇用者義務を果たしているかどうかも審査の対象となっているため、審査に時間がかかることが多くなっています。
さらに、審査過程で雇用主に対して電話面接が行われる場合があり、その場合、移民アドバイザーや弁護士が同席することが認められています。事前に審査官からの質問にしっかりと答えられるように、模擬練習をしてきちんと準備しておくことは賢明というよりも必須です。仕事の面接と同じように、準備なしで臨むと失敗する可能性が高いでしょう。
実際審査期間はどうなっているのか?
審査が厳格化するに伴い、審査期間も延びています。Public Service Commissionの報告書にも記載されているように、過去には移民局が十分な審査を行わず、ほぼ自動的に審査が通していた事例もあり、これが批判の対象となっていました。そのため、以前のような審査方法でビザ審査が再び行われることはないでしょう。
現在の審査期間は、Employer Accreditationで最大9週間、Job Checkで最大11週間、AEWVで最大3か月となっています。これらを考慮すると、すべてのプロセスを最初から進める場合、申請準備を含めると、ビザが失効する8~9か月以上前に申請しなければいけないことになってしまいます。
現在の審査期間は、Employer Accreditationで最大9週間、Job Checkで最大11週間、AEWVで最大3か月となっています。これらを考慮すると、すべてのプロセスを最初から進める場合、申請準備を含めると、ビザが失効する8~9か月以上前に申請しなければいけないことになってしまいます。
移民局が審査遅延に対して対応
AEWVの審査遅延を認識している移民局はその対応策として、同業種や地域、または類似の状況にある申請をグループ化して審査を進める方針を発表しました。(移民局からの移民アドバイザー向けメール、10月8日)これに伴いビザルールを改正しました。この措置により、審査をより効率的に進め、AEWV審査の処理が迅速化されることが期待されています。
審査遅延に対して移民局から示談申し入れ
ニュージーランドに来てから契約や約束が守られない経験を何度かしてきました。特に、誰もが知るような大企業でも、約束が守られないことには驚かされます。大好きな法律を駆使して法的手段に訴え、無事解決してきました。
残念ながら、移民局も例外ではありません。優先審査を約束していたにもかかわらず、通常1ヶ月で審査が終わるはずのビザ申請が6倍の6ヶ月もかかったことがありました。対応に誠実さを感じられなかったため、クライアントさんの代理でオンブズマンに訴え出たことがあります。その結果、オンブズマンの正式捜査前に、移民局から謝罪文と申請料金の返金の申し出がありました。しかし、過ぎた時間は戻ってきません。
誤解のないように付け加えますが、素晴らしい審査官に誠実かつ迅速に処理していただいた経験も多々あります。ただし、審査官によって審査方法や対応が大きく異なるということはあります。審査官の方々には、審査の遅れがビザ申請者や移民アドバイザーに多大な影響を与えることについてご理解頂き、フェアで敏速な審査をお願いしたいです。
このコラムは、一般的なビザや移民法に関する情報提供を目的としており、法的助言を目的としたものではありません。執筆者および弊社は、本コラムの内容に起因する損害について、一切の責任を負いません。また、免責事項も含めて内容の無断転載および改変を禁止します。法的アドバイス(有料)やビザの申請代行をご希望の方はご連絡ください。移民アドバイスを受ける際は、必ずアドバイザーの番号とその種類を確認することで、違法なアドバイスからの被害を避けることができます。当社では、弊社でビザ申請代行が可能かどうかの無料査定は行っておりますが、無料での法的アドバイスは行っておりません。法的相談及び申請代行契約をされたクライアント様への対応時間を最大限確保するため、ご自身で申請予定の方や無料アドバイスをご希望の方からのご連絡はご遠慮下さい。何卒ご理解の程よろしくいたします。(執筆日10月8日)
残念ながら、移民局も例外ではありません。優先審査を約束していたにもかかわらず、通常1ヶ月で審査が終わるはずのビザ申請が6倍の6ヶ月もかかったことがありました。対応に誠実さを感じられなかったため、クライアントさんの代理でオンブズマンに訴え出たことがあります。その結果、オンブズマンの正式捜査前に、移民局から謝罪文と申請料金の返金の申し出がありました。しかし、過ぎた時間は戻ってきません。
誤解のないように付け加えますが、素晴らしい審査官に誠実かつ迅速に処理していただいた経験も多々あります。ただし、審査官によって審査方法や対応が大きく異なるということはあります。審査官の方々には、審査の遅れがビザ申請者や移民アドバイザーに多大な影響を与えることについてご理解頂き、フェアで敏速な審査をお願いしたいです。
このコラムは、一般的なビザや移民法に関する情報提供を目的としており、法的助言を目的としたものではありません。執筆者および弊社は、本コラムの内容に起因する損害について、一切の責任を負いません。また、免責事項も含めて内容の無断転載および改変を禁止します。法的アドバイス(有料)やビザの申請代行をご希望の方はご連絡ください。移民アドバイスを受ける際は、必ずアドバイザーの番号とその種類を確認することで、違法なアドバイスからの被害を避けることができます。当社では、弊社でビザ申請代行が可能かどうかの無料査定は行っておりますが、無料での法的アドバイスは行っておりません。法的相談及び申請代行契約をされたクライアント様への対応時間を最大限確保するため、ご自身で申請予定の方や無料アドバイスをご希望の方からのご連絡はご遠慮下さい。何卒ご理解の程よろしくいたします。(執筆日10月8日)
このコラムは、NZ Daisuki.comにも掲載されました。 https://nzdaisuki.com/column/nzvisa-info-by-nzvp/article-107
執筆者Aki Yamasaki (カンタベリー日本人会協賛会員でGoogle Review5.0のNew Zealand Visa Partner (ニュージーランドビザ申請代行センター)代表およびNZ政府公認移民アドバイザー)
Senior Immigration Adviser。ニュージーランドに移住して24年。TOEIC満点、英検1級取得。4か国14学位取得。移民法最高学位GDNZIA取得。雇用法、ビジネス法、商法も大学で学ぶ。NZ国家資格者である移民(ビザ)アドバイザー(ライセンス番号201701307)およびNZ公認教育カウンセラー(ライセンス番号2430150)ほぼ全てのビザ申請を最終的に発給に導く。自身の申請経験をきっかけに、ビザ申請者の気持ちが分かる熱血派の移民法専門家になる。移民法、ビザルールに関する法的助言提供、ビザ申請代行、移民局との交渉、面接同席、弁論書作成だけでなく、単独で移民保護裁判所の法定代理人にもなれるフルライセンスアドバイザーであり、案件を最初から最後まで担当。緊急時は時間外も対応。却下決定をも覆し、不法滞在、申請却下歴、入国拒否歴、警告があるケースや弁護士でも却下されたケースさえも成功に持ち込む。法律知識、分析力、移民局への弁論書に定評があり、多数の感謝状を頂く。(審査官からも称賛を得る)弊社で申請代行可能か無料査定中。質問への回答を含む法律相談は有料(ご相談後2か月以内に申請代行サービスにお申込み頂いた場合は、相談料を相殺)。本気でビザを取得したい方のみの限定受任。法的助言や弁論書作成、移民局とのやり取りを含む申請代行または契約前の有料相談(1時間まで$230+GST)のお申込はフォームへご記入後送信下さい。NZ国内外オンライン対応。電話番号(NZ) 03 669 0110 (日本)050 5539 0585 (お電話は有料相談や申請代行についてのお問合せのみ)平日NZ時間9時から19時まで(月曜から金曜)
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