第109回 競争率75倍、電話面接も!AEWVのリアル
Accredited Employer Work Visaは特に甘く見ない方がいいです。
ニュージーランド就労ビザAEWVが発給されるまでに10か月かかる?
最近気になっている事が2つあります。一つは、基礎控除の「103万円の壁」が引き上げられるのかという点です。ニュージーランドには基礎控除制度が存在しないので、日本のニュースを見ながら羨ましく感じています。
もう一つの関心事は、現在遅延しているAEWVの審査状況です。移民局が発表している現在の審査期間は以下の通りです。これらの期間内に80%の申請が完了しているようです。つまり、最初のEmployer Accreditation申請から手続きを開始する場合、最終的にAEWVの審査結果が出るまでに最大で約10か月かかる可能性があります。それに加えて、申請準備期間も考慮する必要があるため、待つことが出来ずに途中で雇用主がビザサポートを撤回するケースも懸念されます。
AEWV Employer Accreditation: 新規申請: 11週間更新申請: 11週間 AEWV Job check: すべてのポジション: 14週間グリーンリストポジション: 7週間ANZSCO スキルレベル1: 11週間ANZSCO スキルレベル2: 15週間ANZSCO スキルレベル3: 13週間ANZSCO スキルレベル4: 15週間ANZSCO スキルレベル5: 15週間ホスピタリティ業界: 15週間建設業界: 13週間第一次産業: 12週間観光業界: 12週間小売業界: 16週間医療業界(全般): 10週間医療業界(グリーンリスト): 1週間教育業界: 2週間ICT業界: 12週間運輸・物流業界: 14週間その他のセクター: 13週間 AEWVワークビザ申請: すべてのポジション: 15週間グリーンリストポジション: 6週間ANZSCO スキルレベル1: 7週間ANZSCO スキルレベル2: 14週間ANZSCO スキルレベル3: 16週間ANZSCO スキルレベル4: 19週間ANZSCO スキルレベル5: 19週間ホスピタリティ業界: 16週間建設業界: 14週間第一次産業: 10週間観光業界: 14週間小売業界: 18週間医療業界(全般): 10週間医療業界(グリーンリスト): 4週間教育業界: 6週間ICT業界: 8週間運輸・物流業界: 20週間その他のセクター: 11週間
もう一つの関心事は、現在遅延しているAEWVの審査状況です。移民局が発表している現在の審査期間は以下の通りです。これらの期間内に80%の申請が完了しているようです。つまり、最初のEmployer Accreditation申請から手続きを開始する場合、最終的にAEWVの審査結果が出るまでに最大で約10か月かかる可能性があります。それに加えて、申請準備期間も考慮する必要があるため、待つことが出来ずに途中で雇用主がビザサポートを撤回するケースも懸念されます。
AEWV Employer Accreditation: 新規申請: 11週間更新申請: 11週間 AEWV Job check: すべてのポジション: 14週間グリーンリストポジション: 7週間ANZSCO スキルレベル1: 11週間ANZSCO スキルレベル2: 15週間ANZSCO スキルレベル3: 13週間ANZSCO スキルレベル4: 15週間ANZSCO スキルレベル5: 15週間ホスピタリティ業界: 15週間建設業界: 13週間第一次産業: 12週間観光業界: 12週間小売業界: 16週間医療業界(全般): 10週間医療業界(グリーンリスト): 1週間教育業界: 2週間ICT業界: 12週間運輸・物流業界: 14週間その他のセクター: 13週間 AEWVワークビザ申請: すべてのポジション: 15週間グリーンリストポジション: 6週間ANZSCO スキルレベル1: 7週間ANZSCO スキルレベル2: 14週間ANZSCO スキルレベル3: 16週間ANZSCO スキルレベル4: 19週間ANZSCO スキルレベル5: 19週間ホスピタリティ業界: 16週間建設業界: 14週間第一次産業: 10週間観光業界: 14週間小売業界: 18週間医療業界(全般): 10週間医療業界(グリーンリスト): 4週間教育業界: 6週間ICT業界: 8週間運輸・物流業界: 20週間その他のセクター: 11週間
AEWV工程の遅延は審査が難しくなっているから
現在、Employer Accreditation、Job Check、そしてAEWVすべての工程で遅延が発生しています。一般的に提出書類や移民局への法的根拠を明記した弁論書の質次第で審査が早くなりますが、それでも厳しい審査が続いているのが現状です。特に、これまでになかった追加書類の要求や、Job Checkにおける面接の頻発が目立っています。しっかりとした証拠を提出したにもかかわらず、なぜそのようなことが起きているのかと言えば「申請したポジションが適当か」「Employer accreditationの条件を引き続き遵守しているか」という点をメインに審査しているためだと考えます。
もしもHigher skilled positionで申請して、移民局にLower skilled positionと認定されてしまった場合、基本的にJob Checkは却下されてしまいます。Lower skilled positionの場合、パートナーワークビザサポートが出来ないことがほとんどで、英語条件が課される上、ビザの有効期限が最大5年から最大2年に短縮されてしまいます。
面接の際に、準備不足等から、意図せず異なる情報を伝えてしまうリスクも否めません。弊社では面接対策を徹底的にサポートしており、これまで面接が行われた申請全てで無事に発給されています。しかし、面接を受けること自体、申請者にとって大きな負担になってしまうと思います。(ちなみに、弊社では最終工程のAEWV申請において面接が行われたケースはございません。)
一方、Lower skilled positionの場合、求人応募者数が圧倒的に増えることから応募者却下が難しくなる傾向にあります。(応募者を合理的な理由で却下していないと認定された場合、これもまたJob checkが却下される原因となります。)例えば、弊社が代理人を務めたJob Checkでは過去最高の75件の応募がありました。しかし、こちらも比較的早くApproveを貰いました。更にその後のAEWV審査では、クライアント様が専門的なスキルを持っており、それを上手く証明出来たこと、また早く発給すべき点についての主張も認めてもらえたのか、AEWVが約2週間程度で発給されました。法律のプロとして淡々と対応しなければいけないことは理解しているものの、やはりビザが発給される時は喜びもひとしおです。にんげんだもの。
このコラムは、一般的なビザおよび移民法に関する情報を提供することを目的としています。一般的なビザや移民法に関する情報提供を目的としており、法的助言を目的としたものではありません。執筆者および弊社は、本コラムの内容に起因する損害について、一切の責任を負いません。また、免責事項も含めて内容の無断転載および改変を禁止します。移民アドバイスを受ける際は、必ずアドバイザー番号とその種類を確認することで、違法なアドバイスからの被害を避けることができます。弊社では、ビザ申請代行が可能かどうかの無料査定は承っておりますが、無料での法的アドバイスのご提供は行っておりません。現在、多くのお問い合わせを頂戴しており、受任案件を制限させていただいております。そのため、弊社での対応をご希望され、本気でビザ取得を目指されている方にのみご返信させていただいております。何卒ご理解賜りますようお願い申し上げます。また、弊社では法的アドバイスやビザ申請代行に加え、不法滞在者のための移民大臣への特別ビザ要請、強制送還や永住権却下時における移民保護裁判所での法定代理業務も承っております。(執筆日11月19日)
もしもHigher skilled positionで申請して、移民局にLower skilled positionと認定されてしまった場合、基本的にJob Checkは却下されてしまいます。Lower skilled positionの場合、パートナーワークビザサポートが出来ないことがほとんどで、英語条件が課される上、ビザの有効期限が最大5年から最大2年に短縮されてしまいます。
面接の際に、準備不足等から、意図せず異なる情報を伝えてしまうリスクも否めません。弊社では面接対策を徹底的にサポートしており、これまで面接が行われた申請全てで無事に発給されています。しかし、面接を受けること自体、申請者にとって大きな負担になってしまうと思います。(ちなみに、弊社では最終工程のAEWV申請において面接が行われたケースはございません。)
一方、Lower skilled positionの場合、求人応募者数が圧倒的に増えることから応募者却下が難しくなる傾向にあります。(応募者を合理的な理由で却下していないと認定された場合、これもまたJob checkが却下される原因となります。)例えば、弊社が代理人を務めたJob Checkでは過去最高の75件の応募がありました。しかし、こちらも比較的早くApproveを貰いました。更にその後のAEWV審査では、クライアント様が専門的なスキルを持っており、それを上手く証明出来たこと、また早く発給すべき点についての主張も認めてもらえたのか、AEWVが約2週間程度で発給されました。法律のプロとして淡々と対応しなければいけないことは理解しているものの、やはりビザが発給される時は喜びもひとしおです。にんげんだもの。
このコラムは、一般的なビザおよび移民法に関する情報を提供することを目的としています。一般的なビザや移民法に関する情報提供を目的としており、法的助言を目的としたものではありません。執筆者および弊社は、本コラムの内容に起因する損害について、一切の責任を負いません。また、免責事項も含めて内容の無断転載および改変を禁止します。移民アドバイスを受ける際は、必ずアドバイザー番号とその種類を確認することで、違法なアドバイスからの被害を避けることができます。弊社では、ビザ申請代行が可能かどうかの無料査定は承っておりますが、無料での法的アドバイスのご提供は行っておりません。現在、多くのお問い合わせを頂戴しており、受任案件を制限させていただいております。そのため、弊社での対応をご希望され、本気でビザ取得を目指されている方にのみご返信させていただいております。何卒ご理解賜りますようお願い申し上げます。また、弊社では法的アドバイスやビザ申請代行に加え、不法滞在者のための移民大臣への特別ビザ要請、強制送還や永住権却下時における移民保護裁判所での法定代理業務も承っております。(執筆日11月19日)
このコラムは、NZ Daisuki.comにも掲載されました。 https://nzdaisuki.com/column/nzvisa-info-by-nzvp/article-109
執筆者Aki Yamasaki (カンタベリー日本人会協賛会員でGoogle Review5.0のNew Zealand Visa Partner (ニュージーランドビザ申請代行センター)代表およびNZ政府公認移民アドバイザー) Senior Immigration Adviser。ニュージーランドに移住して24年。TOEIC満点、英検1級取得。4か国14学位取得。移民法最高学位GDNZIA取得。雇用法、ビジネス法、商法も大学で学ぶ。NZ国家資格者である移民(ビザ)アドバイザー(ライセンス番号201701307)およびNZ公認教育カウンセラー(ライセンス番号2430150)ほぼ全てのビザ申請を最終的に発給に導く。自身の申請経験をきっかけに、ビザ申請者の気持ちが分かる熱血派の移民法専門家になる。移民法、ビザルールに関する法的助言提供、ビザ申請代行、移民局との交渉、面接同席、弁論書作成だけでなく、単独で移民保護裁判所の法定代理人にもなれるフルライセンスアドバイザーであり、案件を最初から最後まで担当。緊急時は時間外も対応。却下決定をも覆し、不法滞在、申請却下歴、入国拒否歴、警告があるケースや弁護士でも却下されたケースさえも成功に持ち込む。法律知識、分析力、移民局への弁論書に定評があり、多数の感謝状を頂く。(審査官からも称賛を得る)弊社で申請代行可能か無料査定中。質問への回答を含む法律相談は有料(ご相談後2か月以内に申請代行サービスにお申込み頂いた場合は、相談料を相殺)。本気でビザを取得したい方のみの限定受任。法的助言や弁論書作成、移民局とのやり取りを含む申請代行または契約前の有料相談(1時間まで$230+GST)のお申込はフォームへご記入後送信下さい。NZ国内外オンライン対応。電話番号(NZ) 03 669 0110 (日本)050 5539 0585 (お電話は有料相談や申請代行についてのお問合せのみ)平日NZ時間9時から19時まで(月曜から金曜)
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